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事業用リースバックの仕組み・費用・注意点

このページで分かること

  • 御社の状況で選べる資金調達の選択肢
  • 借入(融資)以外の資金繰り改善方法
  • 支払い期日までに確認できる選択肢

事業用リースバックは、保有する車両・重機・機械設備を売却し、リース契約を結んで使用を続ける取引です。資金を得られる一方で所有権を失い、毎月の固定支出が増えるため、買取額だけでは判断できません。

事業用資産を売却してリース契約で使い続ける仕組み

このページの結論

  • 残債などを精算した手取り額と、契約期間中のリース総額を両方確認する
  • 所有権、担保・差押え、保険、整備、中途解約、満了時の扱いを書面で確認する
  • 融資、売掛金の早期回収、遊休資産の通常売却と比較してから決める

事業用リースバックの仕組み

  1. 権利確認:所有者、使用者、ローン残債、担保・差押え、既存リースの有無を確認する
  2. 査定:年式、型式、稼働時間、整備状況、中古市場、撤去・輸送費などから買取条件を確認する
  3. 売買契約:対象資産の所有権を契約先へ移転し、残債や費用を精算する
  4. リース契約:期間、月額、保険・整備、使用制限、解約、満了時の条件に従って使い続ける

売却とリースは一体で交渉されることが多いため、買取価格だけが高くても、リース料や終了時費用を含めると総負担が大きくなる場合があります。売買契約書とリース契約書を同時に確認します。

対象資産別の確認ポイント

資産主な確認資料査定・契約上の注意
営業車・社用車電子車検証情報、整備記録、残債明細所有者と使用者、走行距離、事故歴、満了時の車両処理
トラック車検証、架装仕様、運送事業での使用状況架装・冷凍機、稼働停止、保険、車両入替え
重機・建機銘板、譲渡証明、検査・整備記録稼働時間、アタッチメント、特定自主検査、現場所在
工作機械・設備固定資産台帳、購入資料、仕様・保守履歴専用改造、撤去・再設置費、工場への固定、生産停止

手取り額と総負担を計算する

契約時の手取り額=買取価格-ローン残債等の精算-契約時費用。
契約後の総支出=月額リース料×支払回数+保険・税・整備等+終了時費用。

査定額ではなく実際の手取り額を不足額と比べます。そのうえで、リース料を13週間と月次の資金繰り表へ反映し、売上が下振れしても払えるか確認してください。

契約前に確認する10項目

  • 売却する資産と付属品が特定されているか
  • 所有権移転に既存債権者等の承諾が必要か
  • 全費用控除後の手取り額と入金日はいつか
  • リース期間、月額、支払総額はいくらか
  • 保険、税、車検・検査、整備、修理を誰が負担するか
  • 使用場所、走行距離、改造、転貸などの制限はあるか
  • 故障、事故、盗難、全損時にいくら負担するか
  • 中途解約の可否と精算方法は何か
  • 満了時は返却・再リース・買取のどれか
  • 買戻しがある場合、その価格と条件が書面にあるか

向く場合と見送る場合

市場価値のある資産を保有し、使用継続が必要で、契約後のリース料を余裕をもって支払える場合は比較対象になります。一方、手取りが不足額に届かない、毎月赤字が続く、リース料を払うと再度資金不足になる、資産を使い続ける必要がない場合は見送る判断が必要です。

会計・税務は契約前に確認する

「借入ではないから必ず負債にならない」「必ずオフバランスにできる」とは限りません。企業会計基準委員会のリース会計基準では、契約の実態に応じてセール・アンド・リースバックの会計処理を判断します。売却損益、リース負債、消費税、固定資産の除却などは、適用基準と契約内容を税理士・公認会計士へ確認してください。

参考にした公的情報

よくある質問

Q1. 銀行融資の枠に影響しませんか?
A.

借入契約とは異なりますが、金融機関は資産の減少やリース料などを含めて判断します。「一切影響しない」とは言えません。

Q2. 赤字や税金滞納があっても利用できますか?
A.

一律には決まりません。資産価値、所有権、差押え、支払能力などを個別に確認されます。税金等は担当窓口への相談も必要です。

Q3. 契約満了後に必ず買い戻せますか?
A.

契約によります。買取の権利、価格、期限、条件が書面にない限り、必ず買い戻せるとは言えません。

Q4. 融資とどちらを先に確認すべきですか?
A.

時間があり返済原資を説明できる場合は、公庫・銀行・保証制度を先に確認し、必要時期と総負担を比較してください。

資金繰り改善・解決事例

※以下はモデルケースです。調達可否・金額・日数を保証するものではありません。

事例 1 【運送業 / 関東エリア / 調達額: 1,200万円 / 期間: 7日間】
税金滞納による融資ストップ。トラックリースバックで事業継続と滞納解消を実現

【直面していた課題】
過去の社会保険料と消費税の未納が原因で、長年付き合いのあったメインバンクからの追加融資を断られました。翌月末には下請けへの外注費や燃料代(約800万円)の支払いが迫っており、事業そのものがショートする危機的状況でした。

「解決のストーリーと結果」
ご相談後すぐに車両査定を実施し、自社で保有する大型・中型トラック計5台を対象にリースバックを活用しました。結果としてリースバックを活用し、約1,200万円の資金を確保できたケースです。無事に税金の滞納分を一括納付し、車両はそのまま事業で稼働させながら、通常の支払いサイクルを取り戻すことができました。

運送業の資金繰り改善事例
事例 2 【建設業 / 関西エリア / 調達額: 800万円 / 期間: 数日程度】
外注費の支払いが先行して現金が枯渇。ファクタリングで職人への支払いを確保

【直面していた課題】
大型の公共案件を受注できたものの、材料費と職人への外注費の支払いが先行。元請けからの入金は2ヶ月後という契約条件だったため、月末の手元資金が完全に枯渇し、現場が止まってしまう寸前でした。

「解決のストーリーと結果」
2ヶ月後に入金が確定している売掛金(請求書)を活用し、取引先に知られることのない2社間ファクタリングをご提案。ファクタリングを利用し、期日前に約800万円の資金を確保できたケースです。これにより現場の支払いを滞りなく済ませ、予定通り工期を完遂し、無事に利益を確保することができました。

建設業の資金繰り改善事例

※上記は資金調達のモデルケースです。調達可能額や審査結果は実際の状況により異なります。

なぜ「五常コンサルティング」が選ばれるのか?

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提携先サービスの費用・条件は各社により異なります。
業者による
着手金や高額な手数料・事務手数料が引かれるケースも
根本的な改善 対応可能
その場しのぎではなく、数ヶ月先の資金繰り改善まで顧問対応可
対応不可
利用条件によっては資金繰り負担が残る場合がある

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