黒字と現金の違いを図解
利益は「計算上の成果」、現金は「実際の入出金」です
損益計算書が黒字でも、売上代金がまだ売掛金のまま、商品が在庫のまま、借入元金を返済した、設備を現金で購入したなどの理由で、預金は減ることがあります。
追加調達だけで埋める前に、売掛金、在庫、借入元金、設備投資の4項目を確認し、13週間資金繰り表で実際の入出金を見える化します。
01|課題
黒字でも、支払日に現金がなければ事業は止まります
利益が出ていることは重要ですが、利益と現金残高は一致しません。売上が急増する成長期ほど売掛金と在庫が増え、仕入・人件費の支払いが先に来るため、黒字倒産のリスクが高まる場合があります。
利益だけでなく、通帳と貸借対照表の増減を確認します
日本政策金融公庫は、利益と現金のずれを生む代表例として、売掛金、在庫、借入金の元金返済、設備投資などを案内しています。自社の決算・税務上の扱いは税理士等へ確認してください。
02|なぜ発生したか(原因)
現金が消えた場所を、4つの勘定と実物から探します
損益計算書だけではなく、前月・前年と比べた貸借対照表と預金明細を確認します。増えている資産、減っている負債、大きな現金支出を特定します。
不足額を日付付きで計算します
指標・関連科目の参考となる公式資料:日本政策金融公庫「黒字なのにお金がないのはなぜ?」
不足額の計算例
- 期首現預金+当月入金
- 1,500万円
- 仕入・人件費・経費
- 900万円
- 借入元金・設備支出
- 400万円
- 期末現預金
- 200万円
入金予定は、請求済みで支払先にも確認できた金額だけを入れます。希望的な売上や未承認の案件は不足額を小さく見せるため、含めません。
03|解決策
回収・在庫・返済・投資の順に、現金を戻す計画を作ります
原因が売掛金なら回収条件、在庫なら発注・滞留品、返済なら金融機関相談、設備なら投資時期と資金調達を見直します。原因と違う方法で資金を足しても再発します。
13週間資金繰りを作成
- 通帳残高から開始
- 確実な入金と支払を週別に配置
- 最低残高と不足週を特定
売掛金と在庫を点検
- 期限超過売掛金を回収
- 回収条件の長い取引を確認
- 滞留・過剰在庫を削減
返済と投資を見直す
- 借入元金返済を一覧化
- 既存金融機関へ早めに相談
- 不要不急の設備投資を再検討
原因に合う資金を比較
- 一時的な時間差かを判定
- 手取り額・総費用・将来負担を比較
- 調達後も13週間表を更新
相談前にそろえる4分類
申込・相談で守る3つの原則
必要日より前に確認
申込条件、必要書類、審査・契約・入金の工程を候補先へ早めに確認します。
金額と条件を具体化
必要額、必要日、返済可能月額、資金使途を数字と資料で説明します。
提示条件を記録
実質年率、手数料、手取り、返済・支払条件、必要書類を正式資料で残します。
04|当社のサービス
企業ごとの状況を確認し、適切な資金調達方法を提示します
売掛金、在庫、借入返済、設備投資、必要日を伺い、原因改善後に残る不足額について3つの提携サービスを比較します。
資金調達コンサルの支援内容を見る必要額、必要日、返済余力を確認し、銀行・日本政策金融公庫などの融資を優先したうえで、期限に間に合わない確定不足だけ民間手段を比較します。
銀行・公庫融資
一定の時間があり、返済計画を説明できる場合に優先して検討します。紹介対象外でも相談先として提示します。
ビジネスローン
返済余力を確認し、実質年率、月返済額、総返済額を含めて候補を整理します。
ファクタリング
請求済み売掛金と入金実績を確認し、早期資金化した場合の手取り額を比較します。
社用車リースバック
会社所有車両の名義・残債を確認し、業務での使用継続を前提に候補を整理します。
原因改善を先に行い、残る時間差だけを資金調達で埋めます
恒常的な粗利不足を短期調達だけで埋めると、費用と返済で現金がさらに減ります。一時的な売掛・在庫の増加か、構造的な収益問題かを分けます。
いずれも該当しない/返済計画に不安がある既存銀行・日本政策金融公庫・信用保証協会・よろず支援拠点へ相談
| 方法 | 候補になりやすい状況 | 契約前の確認事項 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 売掛回収・条件改善 | 回収遅れ・長い入金サイト | 期限超過、請求漏れ、支払条件 | 取引先との合意が必要 |
| 在庫・発注改善 | 在庫回転が悪化している | 滞留日数、粗利、最低発注量 | 売上機会を失わない水準 |
| 銀行・公的融資 | 増加運転資金を長期で支えたい | 必要額、審査期間、返済計画 | 早めの相談が必要 |
| ファクタリング | 請求済み売掛金の入金待ち | 手取り額、手数料、通知、契約実態 | 将来入金が減る |
| ビジネスローン・リースバック | 返済余力または車両がある | 総返済額/査定・リース料 | 継続負担を反映 |
ファクタリングは契約の実態まで確認してください
金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付けに注意を促しています。契約名だけでなく、売掛先が支払わなかった場合の買戻し義務、償還請求、担保性、実際の手取り額を確認してください。
緊急調達後も不足が続く場合は、追加の短期調達だけで解決しようとせず、公的相談窓口と既存金融機関へ相談します。
中小企業庁「資金繰りに関するご相談」 / 日本政策金融公庫「お手続きの流れ」
当社の立場と紹介手数料について
この記事の相談テーマについて、前提条件と資金繰りへの影響を整理します。 当社は銀行・日本政策金融公庫の融資可否を判断する機関ではなく、貸金業者、ファクタリング事業者、リース会社でもありません。必要に応じて提携先をご紹介し、提携先から紹介手数料を受け取る場合があります。審査、契約条件、資金調達の実行を保証するものではありません。契約は各提携先から正式な条件説明を受け、お客様ご自身でご判断ください。
05|なぜ当社に依頼するのか
資金調達は「借りられる方法」より、検討する順番が重要です
急いでいると、最初に見つかった方法へ申し込みたくなります。しかし、不足額や期限を確定せず、銀行・公庫融資の可能性を確認する前に短期・高コストの方法を選ぶと、必要以上の金利や手数料が発生し、翌月以降の資金繰りを圧迫する可能性があります。
順番を間違えるリスク
高コストの短期調達を先に利用すると、返済や手数料で財務負担が増え、その後の融資審査や追加調達に影響する可能性があります。審査基準は各機関で異なります。
表面金利だけで選ぶリスク
金利・手数料だけでなく、総返済額、実際の手取り額、月々の支払額、契約期間、中途解約条件まで比べないと、結果的な負担が高くなる場合があります。
当社へ依頼する意味は、特定の方法へ誘導することではありません。
銀行・公庫融資を待てるのか、短期資金が本当に必要か、売掛金や車両を使う合理性があるかを同じ条件で整理し、申し込む前に順番と将来負担を見える化します。
06|よくある質問
黒字なのに現金がない会社のよくある質問
Q黒字なら倒産しないのではありませんか?
支払日に使える現金が不足すれば、会計上黒字でも事業継続が困難になります。利益と現預金を別々に確認してください。
Q利益と現金がずれる主な理由は何ですか?
売掛金や在庫の増加、借入元金の返済、設備投資などです。ほかの要因もあるため、試算表、貸借対照表、通帳を照合します。
Q売上を増やせば現金不足は解決しますか?
回収前に仕入・外注・人件費が増える条件では、売上増加が一時的な現金不足を拡大することがあります。増加運転資金を先に計算します。
Qファクタリングで毎月の不足を埋めてもよいですか?
恒常利用は将来の売掛入金と手取りを減らします。回収条件、粗利、在庫、固定費を改善し、一時的な時間差かを確認してください。
Qどの資料を見れば原因が分かりますか?
月次試算表、前月比較の貸借対照表、売掛金一覧、在庫一覧、借入返済予定、設備投資記録、全口座明細を確認します。
07|FREE CONSULTATION
利益と現金がずれた原因を、無料で整理します
売掛金、在庫、返済、設備投資、13週間の入出金を伺い、改善後に資金調達が必要かを確認します。
- 初回相談無料・相談だけでも可
- 法人・個人事業主の事業資金が対象
- ご紹介先と契約するかはお客様が判断
※個人向けの生活費・借金返済目的等のご相談はお受けできません。審査通過や着金を保証するものではありません。税務・社会保険・法的判断は各公的窓口または有資格者へご相談ください。