リースバックは資金を得ながら資産を使い続けられる一方、所有権を失い、毎月の固定支出が増えます。契約時の入金額だけでなく、契約終了までの総負担で判断します。
この記事の結論
- 売却価格とリース総額を別々に確認する
- 中途解約・事故・故障・満了時の条件を書面で確認する
- 事業継続に不可欠な資産ほど返却リスクを慎重に見る
契約前に確認する7つのデメリット
- 所有権移転:売却後は自由な処分・改造が制限される
- 継続負担:リース料、保険、整備等が固定支出になる
- 売却価格:残債精算や費用で手取りが減る
- 中途解約:残リース料や違約金が必要な場合がある
- 事故・故障:修理、代替、全損時精算の負担が契約で異なる
- 満了時:返却、再リース、買取の選択肢が保証されない
- 会計・税務:取引実態と適用基準で処理が変わる
総負担の確認方法
初回手取り額=買取額-残債精算-契約時費用。
契約期間中の支出=リース料総額+保険・整備等+終了時費用。
この2つを並べ、資産を保有し続けた場合、通常売却した場合、融資を受けた場合とも比較します。月額だけが低く見えても、長い契約期間や高い終了費用で総負担が増えることがあります。
契約書で見る条項
- 対象資産と査定・買取価格
- リース期間、月額、支払日、遅延時の扱い
- 保険、税、車検、整備、修理の負担者
- 走行距離・使用場所・改造等の制限
- 中途解約、全損、盗難、差押え時の精算
- 満了時の返却・再リース・買取条件
見送る判断も必要
資金不足が毎月続き、リース料を増やすと再度不足する場合は向きません。支払条件の変更、公庫・銀行融資、遊休資産の通常売却など、資産を継続利用する必要がない方法も比較してください。
参考にした公的情報
- 企業会計基準委員会「リースに関する会計基準の適用指針」:セール・アンド・リースバックの判断と会計処理
- 日本商工会議所「中小企業の会計」:中小企業向け会計情報
よくある質問
Q1. 通常売却より買取価格は必ず安くなりますか?
A.
必ずとは限りません。査定条件とリース条件が一体なので、通常売却の査定も取り、手取りと総負担を比べてください。
Q2. 契約途中でやめられますか?
A.
契約によります。中途解約不可や残額精算となる場合があるため、署名前に条項を確認します。
Q3. 買戻し価格は契約時に決まりますか?
A.
契約により異なります。買戻しが可能か、時期・価格・条件を必ず書面で確認してください。