新規融資で既存借入を返す前に事前承認を確認
信用保証協会の旧債振替|新規融資を既存借入返済へ流用してはいけない理由
旧債振替とは、金融機関が新規貸付金を同じ金融機関の既存債権の回収へ充てることです。全国信用保証協会連合会は、信用保証が事業資金の調達を円滑にする制度であることから、単なる債権回収に充てる旧債振替を制限していると説明しています。
一方、事業経営上プラスになる理由で中小企業者が希望し、信用保証協会があらかじめ承認した場合は、例外として認められることがあります。既存借入をまとめたい、月返済を下げたい、追加資金も必要という場合は、借換保証等の正式制度を使えるか、金融機関と信用保証協会へ実行前に確認します。
01|課題
入金された保証付き融資を、自社判断で既存借入の返済に回そうとしている
承認された資金使途と実際の支払が違えば、保証関係や金融機関との信頼に影響します。既存借入の返済を目的とする場合は、借換対象、同時完済条件、追加資金、保証料返戻、実行方法を事前に正式化します。
単なる金融機関の債権回収に充てる旧債振替は制限されています
事業経営上プラスになる理由があり、信用保証協会が事前承認した場合に例外となることがあります。実行後の自己申告ではなく、借換制度、対象債務、資金使途、同時完済方法を金融機関・信用保証協会へ事前確認してください。
制度情報の確認基準日:2026年8月4日。制度改定や地域差があるため、申込時は必ず正式窓口へ再確認してください。
02|なぜ発生したか(原因)
旧債振替が起きる原因は、資金使途を「会社のお金だから自由」と考えることです
融資金には承認された目的があります。金融機関の入出金処理、同時完済、借換え後の残高まで含め、資金の流れを実行前に一枚で確認します。
借換えで下がる月返済と増える総負担を同時に確認する
指標・関連科目の参考となる公式資料:全国信用保証協会連合会「信用保証協会用語」
借換効果の確認
- 試算例
- 月返済が80万円から55万円へ下がれば25万円の余力が出ます。ただし、期間延長後の利息・保証料と、返済軽減後も残る営業赤字を確認し、追加資金の返済も含めます。
未承認の借換えを確定入金にせず、旧債振替に該当するか、返戻保証料を差し引けるかも正式窓口へ確認します。
NUMERICAL CASE
新規資金1,000万円のうち、何にいくら使うかを口座単位で分ける
借換えと追加運転資金が同時に正式承認された場合を想定した説明例です。承認内容なしに同じ流れを実行できるわけではありません。
| 資金の動き | 金額 | 確認事項 |
|---|---|---|
| 借換対象の同時完済 | 700万円 | 対象債務・完済日・振込方法 |
| 承認された追加運転資金 | 300万円 | 仕入・給与等の資金使途 |
| 無断で別の旧債へ返済 | 0円 | 事前承認なしでは行わない |
この事例の判断:「入金後に自社で振り分ける」と考えず、金融機関が承認した入金・完済・追加資金の流れだけを実行します。
03|解決策
既存借入の借換えを4段階で進める
自社判断で資金を動かさず、借入棚卸しから事前承認へ進みます。
借入を棚卸し
- 金融機関・制度・残高・月返済を一覧化
- 保証付き・プロパー・公庫等を区分
目的を分ける
- 返済軽減と追加運転資金を分離
- 対象債務・必要額・必要日を明確化
正式条件を確認
- 旧債振替・借換制度・事前承認を確認
- 同時完済・保証料返戻・実行方法を確認
借換後を管理
- 月返済・完済総額・最低現金を比較
- 軽減額を本業改善へ配分
相談前にそろえる3分類
申込・相談で守る3つの原則
必要日より前に確認
申込条件、必要書類、審査・契約・入金の工程を候補先へ早めに確認します。
金額と条件を具体化
必要額、必要日、返済可能月額、資金使途を数字と資料で説明します。
提示条件を記録
実質年率、手数料、手取り、返済・支払条件、必要書類を正式資料で残します。
03-2|別の視点からの解決策
自社判断の返済ではなく、借換保証・条件変更・新規運転資金を分けます
月返済を減らしたい場合は借換保証、現在の返済が難しい場合は条件変更相談、新しい仕入や給与の不足なら新規運転資金というように目的を分けます。借換えと追加資金を同時に行える場合でも、対象債務、同時完済、保証料、追加部分の資金使途は別々に審査・確認されます。既存借入を返すためだけに短期高コスト資金を入れると、残高と総返済額が増えます。返済前に金融機関へ相談し、正式な流れへ切り替えます。
ROUTE A
借換保証等の正式制度
- 向いている状況
- 保証付き融資の一本化・月返済軽減
- 実行すること
- 対象債務・同時完済・追加資金を確認
- 注意点
- 完済総額も比較
ROUTE B
返済条件の相談
- 向いている状況
- 現在の返済継続が難しい
- 実行すること
- 延滞前に資金繰りと改善計画を共有
- 注意点
- 追加融資と同一視しない
ROUTE C
新規運転資金
- 向いている状況
- 既存返済とは別の支払不足
- 実行すること
- 支払証憑と返済原資を提示
- 注意点
- 旧債返済へ流用しない
既存借入へ資金を動かす前の4質問
- 新規資金の承認使途と実際の振込先が一致しているか
- 旧債振替の該当性と事前承認を正式窓口へ確認したか
- 借換対象・同時完済・追加資金を金額別に示したか
- 月返済軽減だけでなく保証料・利息を含む完済総額を比較したか
担当者との口頭確認だけで実行せず、金融機関と信用保証協会が認めた資金の流れを確認します。
指標確認・資金調達・改善支援の公式情報: 全国信用保証協会連合会「信用保証協会用語」 / 全国信用保証協会連合会「ご利用条件」
04|当社のサービス
新規資金、借換資金、追加運転資金を口座の動きまで分けます
当社は新規入金、同時完済、追加資金、支払先を口座の動きまで図解します。借換前後の月返済、保証料返戻、完済総額、最低現金を比較し、正式承認された流れだけで実行できるよう整理します。
資金調達コンサルの支援内容を見る当社は借入台帳と実行予定図を作り、どの融資がいつ入金され、どの既存債務を同時完済し、追加部分を何へ使うかを示します。借換前後の月返済、利息、保証料、返戻保証料、最低現金を比較し、軽減額を本業改善へ固定します。正式承認前の借換えは確定入金にしません。
必要額、必要日、返済余力を確認し、銀行・日本政策金融公庫などの融資を優先したうえで、期限に間に合わない確定不足だけ民間手段を比較します。
銀行・公庫融資
一定の時間があり、返済計画を説明できる場合に優先して検討します。紹介対象外でも相談先として提示します。
ビジネスローン
返済余力を確認し、実質年率、月返済額、総返済額を含めて候補を整理します。
ファクタリング
請求済み売掛金と入金実績を確認し、早期資金化した場合の手取り額を比較します。
社用車リースバック
会社所有車両の名義・残債を確認し、業務での使用継続を前提に候補を整理します。
旧債返済を自社判断で行わず、正式な借換保証・条件変更・新規運転資金を分ける
借換保証は対象債務と同時完済を事前確認し、新規運転資金は承認された支払先へ使います。公庫・条件変更も目的別に比較し、短期補完で既存借入を無断返済したり二重借入を残したりしません。
いずれも該当しない/返済計画に不安がある既存銀行・日本政策金融公庫・信用保証協会・よろず支援拠点へ相談
| 方法 | 候補になりやすい状況 | 契約前の確認事項 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 銀行・公庫融資 | 必要日まで時間があり継続返済できる | 審査期間・金利・保証・総返済額 | 必要日に間に合わない場合がある |
| ビジネスローン | 短期返済後も最低現金を守れる | 実質年率・月返済・総返済額・登録 | 高コスト化と借入残高の増加 |
| ファクタリング | 請求済みの確定売掛金がある | 対象債権・全費用・通知・償還 | 手取り減少と二重譲渡 |
| 社用車リースバック | 会社所有車を継続利用したい | 査定・残債・月額・走行条件・出口 | 所有権移転と固定支払の増加 |
既存借入を新しい借入で無断返済しない三つの基準
返済前に資金使途と事前承認を正式確認します。
- 使わない条件:資金使途と既存返済の関係を金融機関へ開示していない。
- 中止条件:借換後も営業赤字で、軽減額以上に現金が減る。
- 切替基準:返済継続が困難なら、借換えだけでなく条件変更・経営改善支援へ切り替える。
ファクタリングは契約の実態まで確認してください
金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付けに注意を促しています。契約名だけでなく、売掛先が支払わなかった場合の買戻し義務、償還請求、担保性、実際の手取り額を確認してください。
緊急調達後も不足が続く場合は、追加の短期調達だけで解決しようとせず、公的相談窓口と既存金融機関へ相談します。
中小企業庁「資金繰りに関するご相談」 / 日本政策金融公庫「お手続きの流れ」
当社の立場と紹介手数料について
この記事の相談テーマについて、前提条件と資金繰りへの影響を整理します。 当社は銀行・日本政策金融公庫の融資可否を判断する機関ではなく、貸金業者、ファクタリング事業者、リース会社でもありません。必要に応じて提携先をご紹介し、提携先から紹介手数料を受け取る場合があります。審査、契約条件、資金調達の実行を保証するものではありません。契約は各提携先から正式な条件説明を受け、お客様ご自身でご判断ください。
05|なぜ当社に依頼するのか
順番を誤ると資金使途違反や高コストな二重借入につながります
既存返済を急ぐ前に、正式な借換制度と条件変更相談を確認し、承認された流れだけで実行します。
資金の流れを一枚化
入金、同時完済、追加資金、支払先を日付付きで示します。
借換後も検証
軽減後の現金を追加借入の返済へ流さない計画を作ります。
順番を間違えるリスク
高コストの短期調達を先に利用すると、返済や手数料で財務負担が増え、その後の融資審査や追加調達に影響する可能性があります。審査基準は各機関で異なります。
表面金利だけで選ぶリスク
金利・手数料だけでなく、総返済額、実際の手取り額、月々の支払額、契約期間、中途解約条件まで比べないと、結果的な負担が高くなる場合があります。
当社へ依頼する意味は、特定の方法へ誘導することではありません。
銀行・公庫融資を待てるのか、短期資金が本当に必要か、売掛金や車両を使う合理性があるかを同じ条件で整理し、申し込む前に順番と将来負担を見える化します。
06|よくある質問
信用保証協会の旧債振替でよくある質問
Q新しい保証付き融資で既存借入を返せますか
自動的にはできません。旧債振替の制限があるため、借換制度や事前承認を金融機関・信用保証協会へ確認します。
Q同じ銀行の借入なら自由に返せますか
同じ金融機関でも確認が必要です。資金使途と実行方法を正式に承認してもらいます。
Q借換保証なら追加資金も借りられますか
制度・審査により可能な場合があります。借換部分と追加部分の使途・返済原資を分けます。
Q借換え前の保証料は戻りますか
期限前完済で一部返戻となる場合があります。新保証料との差引可否も含め各保証協会へ確認します。
Qすでに既存返済へ使ってしまいました
隠さず直ちに取引金融機関へ相談してください。契約・保証への影響は個別に正式確認が必要です。
07|FREE CONSULTATION
借換えと追加資金の流れを整理し、旧債振替の誤りを防ぎます
既存借入、対象債務、入出金、返済軽減、総負担を一表にし、借換保証・公庫・短期補完の相談順を無料で整理します。
- 初回相談無料・相談だけでも可
- 法人・個人事業主の事業資金が対象
- ご紹介先と契約するかはお客様が判断
※個人向けの生活費・借金返済目的等のご相談はお受けできません。審査通過や着金を保証するものではありません。税務・社会保険・法的判断は各公的窓口または有資格者へご相談ください。